2013年11月16日(土)と17日(日)、青森市ウォーターフロントエリアにあるシードル工房とマルシェの複合施設A-FACTORYにて「ガレットコンテスト」が開催されました。
弘前大学生と共同企画
A-FACTORYと弘前大学人文学部3年生が連携したこの企画は、新幹線開業とA-FACTORYの3周年に伴い企画されました。弘前大学経済学部から青森市の食品に関するマーケティングリサーチ会社であるThe企画エルサーチ株式会社さんへ依頼。「イベント企画班」と「商品企画班」とに分かれて春から活動してきたそうです。
今回はガレットのメニューを募集し、商品化できそうなものを3つまで絞り、今回の試食会の結果から人気のガレットひとつをA-FACOTRY2階の「ガレッテリア・ダ・サスィーノ」で実際に販売しようというもの。
試食用に用意されたガレットを食べ、その感想をアンケート用紙に書く。試食会に応募された方は性別・年齢がさまざまで、皆さん真剣に味の評価をしていました。
「シードル」と「ガレット」
A-FACTORY2階ガレット専門店「ガレッテリア・ダ・サスィーノ」においてイベンで出されたもの
そもそもなぜ「シードル」と「ガレット」?
フランスのブルターニュ地方の郷土料理である「ガレット」。そば粉と水、塩を混ぜて寝かせた生地を熱した鉄板に注ぎクレープ状に焼く。甘いジャムやバター、スイーツを入れ、デザートとして食されるのが一般的ですが、ハムやチーズ、卵、ソーセージ、サラダなどの具を入れ、食事としても食されるそうです。
A-FACTORYシードル工房で作られる「AOMORI CIDRE」
一方、青森県産のりんごをふんだんに使い、りんごの微発泡酒「シードル」を工房として抱えるA-FACTORY。工房でつくられる「AOMORI CIDRE」を日本一のりんごの産地である青森のりんごを使用し、りんごの新たな魅力を発見・青森を盛り上げて行こう!という想いのもと誕生したそうです。
ブルターニュ地方ではシードルを飲み、親しい人たちとのおしゃべりを楽しむのが日常。ゆえにシードルとガレットは最高の組み合わせなのです。
それがここ青森でも楽しめるというのが魅力ですよね!
新商品候補のガレット
青森の食材を活かしたガレットは実にアイディア満載。目で見てももちろん味わっても楽しめるガレットが揃いました!
1.シャモロックの県産野菜のサラダガレットとりんごのスイーツガレット
【シャモロックと県産野菜のサラダガレット】…シャモロック胸肉、水菜、白菜、紅芯大根、りんご、グリュイエールチーズ、エメンタールチーズ、りんごドレッシング、くるみ 【りんごのスイーツガレット】…カスタードクリーム、りんご
試食した感想…2種類のガレットが味覚のコントラストを楽しませてくれます。
1つは、ほど良くガーリックが効いたシャモロックのガレット。香ばしさが食欲を刺激します。
もう1つは、まさにスイーツ。りんごの酸味とカスタードクリームのまろやかな甘みが絡み合うガレットです。女性が喜びそうな逸品。
2.まるで津軽海峡冬景色
ホタテ、真鱈、真鱈白子、れんこんピクルス、ほうれん草、長いも、ベシャメルソース、グリュイエールチーズ、エメンタールチーズ、パルミジャーノパウダー、バルサミィアップルとニンニクのソース
試食した感想…どでんと中心にのっかった白子をはじめ、帆立や真鱈などの魚介類が中心となったガレット。海の幸が新鮮で美味しいのが自慢の、青森県ならではの逸品。お酒との相性も抜群です。青森県外の観光客の方に、ぜひ食べていただきたいと思いました。
3.ジャガイモとベーコンのX’masガレット
自家製ベーコン、ジャガイモのグラタン、グリュイエールチーズ、エメンタールチーズ、卵黄、グリーンサラダ、ドレッシング、ミニトマト、ラディッシュ、ブロッコリー、パルミジャーノパウダー
試食した感想…色彩が豊かなガレットです。
レタスやミニトマトなどの食材が、緑や赤のX'masムードを醸しだしています。
見栄えもリースを模していて、見る目を楽しませてくれるガレットです。
結果発表
60点もの応募の中から、3つまで絞った今回の試食会。
取材から1週間後、弘前大学生のみなさんが作ったブログに結果が発表されていました!
結果発表はこちらをご覧ください⇒http://ameblo.jp/a-galette/entry-11701466584.html
12月4日には最優秀賞の方をお呼びして、授賞式も行うそうです。
今回の取材では、試食会当日のみでしたが、大学生の皆さんの商品開発への努力が至るところに見られました。
今回のガレットコンテスト企画をサポートしたThe企画エルサーチ株式会社の代表・蒔苗正子さんのお話によると、弘前大学の皆さんは当日の会場準備はもとより、その前の試食の呼びかけや東京の人へのマーケティングリサーチ、アイディア募集、ガレットメニューの考案などなど、商品化するまでとても長い道のりを経て、試食会を迎えたそうです。
それを思うと、弘前大学の皆さんの活躍は感慨深いものがあります。
弘前大学生がお揃いで着ているパーカーの背中には「地域を元気に!!」の文字。
地域を元気にするために、地域の人の声を聞いて、よりよい商品づくりに声を反映させることが大事ということをしみじみ感じました。
試食を終えた方が「おいしかったわよ。どれが商品になるのか楽しみだわ」と弘前大学生の方に笑顔で声を掛けていた場面がとても印象的でした。
青森の魅力としましても、今回の新商品化をとても楽しみにしています。
商品化されたら、A-FACTORY2階のガレッテリア・ダ・サスィーノへぜひ食べに行き追加取材をしたいと思います!
なお、今回はこの取材と同時に弘前大学生のガレットコンテスト企画をサポートしたThe企画エルサーチ株式会社の代表・蒔苗正子さんへ、今回のガレットコンテストのお話を聞くことができました。
商品開発秘話も聞くことができましたので、こちらもお楽しみに!
今回のガレットコンテストで選ばれたガレットが食べられるお店:A-FACTORY2階「ガレッテリア・ダ・サスィーノ」
住所: 青森県青森市柳川1-4-2
電話番号:017-752-1890
営業時間:11:00〜21:00
●お車でお越しの方 専用駐車場16台完備(2,000円以上お買い物で1時間無料駐車券をお渡しいたします。)
●電車でお越しの方 JR青森駅正面口より徒歩1分