魅力No.797


太宰治の食べれる文庫本!

「これは食べる文庫本です」

まさかの 太宰治著 「津輕」初版バージョンパッケージ

林檎ファイバー入りクッキーが9枚入って500円の商品です。
林檎ファイバー入りクッキー 「津輕」
製造・販売は㈱ラグノオ
青森県のいたるところに店舗がありますよね。

このクッキーの名前にある 林檎ファイバーは、ざっくり言うと青森県産のりんごの搾汁を採ったあとのカスなんです。カスと言ってしまえば 残り物的なイメージですが、よくよく考えると「おから」もそうですよね、残り物には福があるんです。だってファイバーと言えば日本語で「繊維」まさしく食物繊維の塊。美容と健康とそして地球にやさしいこの商品が、クッキーに変身しました。しかも、津輕の雪 「こな雪」のように本当に「サクッ・フワッ」と口の中で散らばります。粉雪のようです。

そして小説の挿絵で使用されている、太宰が自ら 描いた 林檎の花絵が・・・・・

後記:
太宰は津軽の素封家の出であり、それが誇りでもあったが、兄達に頭が上がらぬことがコンプレックスやトラウマになり少し陰気な要素をかもし出したんでしょうね。
そんな太宰が気ままに津軽を旅した時の紀行文がこの小説「津輕」 中には、戦時下の軍の秘密主義を皮肉った箇所があったり、とにかく面白かった。これが太宰の本当の姿なんじゃないのかな~。そして本作のクライマックス、太宰が母とも慕う乳母「たけ」との再会の場面は本当に思わずじ~んと来てしまい涙が出ました。太宰作品の中の最も美しいところと称賛します。

暗くて、陰気な 「太宰治」のイメージは没後こうして、読まれ続けられるうちに、本当の太宰を発見した気がしたり、今の若者と当時の太宰に近いところがあったのでは? など、太宰が生まれるのが早すぎただけで 今の時代に生きていたら絶対にカリスマ性やその謎めいたところも魅力として、引き上げられたのではないかあ~と感じます。

読めばよむほど、新しい太宰に思いが馳せます。

そんな 昭和19年小川書店から出版された太宰治著 「津輕」の初版本をイメージしたパッケージのこの 林檎ファーバー入りクッキー「津輕」本当に良い商品だと思います。

おまけ:是非小説本サイズのシリーズ化をして、全国のキオスクでくるくる回るBOOKスタンドに沢山並べて販売して欲しいですね~。とりあえず青森県からはじめましょう~。この思いは誰に伝えたら良いのでしょ~か・・・・・・・
太宰治への潜入感を捨てて、いざラグノオへ
※弘前市生まれのラグノオさんは、県内各地の大型スーパーやショッピングストアーさんには必ず入っているほどメジャーな洋菓子店です。

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