突然ですが皆さん、シロウオとシラウオは別種だと知っていましたか!?
一般的に踊り食いされているのはシロウオ(素魚)で、
シラウオ(白魚)は、網にかかっただけで死んでしまうほど極めて繊細な魚で、活魚として流通させるのは非常に難しいといわれてきました。
しかし!
東北町にある「居酒屋れすとらん えび蔵」では独自の技術によりシラウオを活魚のまま提供することに成功していたのです!
さっそくお話を伺いに、「えび蔵」さんへお邪魔してきました。
今回お話を聞かせていただいたのは・・・
「居酒屋れすとらん えび蔵」店主 蛯名 正直さん
神奈川県横浜市にて料理人としての修行を経て地元に戻り、現在のお店を出店。
お店だけでなく、街に多くの人が訪れ楽しんでもらうためには
「地元にしかないものを活かすべき」と考える蛯名さん。
シラウオを活かす技術開発に取り組んだきっかけを伺ったところ、
地元の特産を活かした町づくりがしたいという想いからで、全国総漁獲量の7割を占める漁獲を誇る小川原湖のシラウオに着目し、さらに価値あるものにできないか・・・と考えはじめたことだったそうです。
その技術を確立するまでには多くの苦労があったそう。
水揚げされた時点で死んでしまうため、生きた状態で手に入れること事体が難しいシラウオ。
まず、生きた状態で手に入れることから始めたが、漁師さんにお願いするもなかなか理解が得られず、相手にしてもらえないこともありました。
生きたシラウオが手に入ると生きられそうな環境を作り出すため、さまざまな水質・温度などを調整し、思いつくことは何でも試してみたそうです。
こうして試行錯誤を何度も繰り返し、研究を初めてから約25年 ー
諦めることなく研究し続けた努力が実り、ついにその技術を確立させました。
いまでは、この踊り食いを目当てに、わざわざ遠方からやってくるお客様もいて、貴重な体験ができたと大変喜ばれているそうです。
蛯名さんの地道な努力があったからこそ味わえる「シラウオの踊り食い」。
ぜひ皆さんにも、この小川原湖のシラウオを堪能していただいきたいと思いました!
また、2012年11月には、昭和20年代に絶滅されたとされる東京・隅田川のシラウオを復活させようという『シラウオ復活プロジェクト』に参加。
蛯名さん自ら、活シラウオを運搬して放流し、その様子は地元新聞でも大きく取り上げられたそうです。
活シラウオは食用としてだけでなく、他にも水族館への展示や教材など、さまざまな活用をしていきたいと考える蛯名さん。
シラウオの主産地である東北町から貴重な活シラウオが全国に広がっていき、知れわたるのもそう遠い日ではないのかもしれません。
今後の活躍がとても楽しみです!
「えび蔵」ではさまざまなシラウオ料理を堪能することができます
(写真:シラウオづくし御膳 ※ご注文の方は事前予約をどうぞ)
『居酒屋れすとらん えび蔵』
住所:〒039-2405 青森県上北郡東北町上北南4丁目32-542
電話:0176-56-5098
営業時間:10:00〜14:00/17:00〜22:00
定休日:第1・3日曜日
※シラウオの踊り食いが食べられるのは、11月〜翌6月まで
(3月は産卵期により一時禁漁となるため、提供できない場合もあります)
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