魅力No.1506


IWAKI~知~

IWAKIを楽しむ5つの方法

岩木なくては津軽なし

安寿と厨子王
(写真:弘前公園のすぐそば「市民中央広場」内にある「安寿と厨子王と母」像)

岩木山には、森鴎外の小説『山椒太夫』に出てくる、安寿と厨子王のこんな伝説があります。
母と安寿姫、弟の厨子王が、筑紫(九州地方の称)に配流された父をたずねて旅の途中、
安寿と厨子王はだまされ、丹後由良港の山椒太夫に売られてしまいますが、津軽の地へ逃れ、安寿姫は後に岩木山の神なったという。
そのため、山椒太夫のいた京都(丹後)の人が津軽に入ると雨風がひどくなるという伝えがあったそうな。
そんな岩木山は、津軽に人が住み始めた当初から信仰があったとされており、多くの伝説が残され、安寿姫の伝説もそのうちのひとつです。

岩木川
(写真:西目屋村の見返り坂)

また、岩木山自体を御神体とし、古くから崇めている津軽の人々にとって、生活をするためにも岩木山の豊かな自然は、なくてはならない存在です。
例えば岩木山麓を流れる岩木川は、ブナ天然林が世界最大級の規模である白神山地を源流とし、岩木山南麓に流れ津軽平野へ広がり、その水はりんごやお米など青森の農産物の源となり、私たちの生活の源となってます。

りんご公園
(写真:りんご公園)

この岩木川がなければ青森の全国一のりんごブランドには、たどり着かなかったのではないのでしょうか。
そんな物理的にも精神的にも津軽人の生活の中心にいる岩木山だからこそ、時代に関係なく今もなお津軽の人々の心にあり続けます。

※この一連のレポートは、ゆ~みんとakkyの協力作業によって構成・執筆・撮影を行っています。

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