IWAKIを楽しむ5つの方法
岩木神社のお山参詣
長きに渡って津軽の人々に崇められてきた岩木山の麓にある岩木神社。
そこでは、毎年旧暦8月1日に五穀農穣と家内安全を祈願して行われる津軽地域最大の秋祭り「お山参詣」が行われます。
岩木山のお山参詣は、山状の密教的儀式が、民間に広がり定着したのが始まりとされ、1984年(昭和59年)には、国の無形民俗文化財にも指定されるほどのこのお祭りは、津軽の人びとにとっては、なくてはならない伝統的年間行事です。
津軽地域の村から集まった、たくさんの人々が「サイギ・サイギ」という歌声や笛・太鼓の囃子と共に岩木神社に向かってのぼってきます。
子供からおじいちゃんまで幅広い年層の男性が、腰に「岩木神社」と書かれた長い長い旗を紐で巻きつけ岩木神社の鳥居をくぐり、それを見るためたくさんの観客が拍手で出迎えてくれます。
餅などのお供え物を奉納した後は、旧歴8月1日のご来光を一目見るために険しい岩木山の頂上を目指し登山します。
山頂には、「御室」と呼ばれる岩木神社の奥宮があり、御室の屋根を旗の棒でたたき、叫び合いながら登った報告をするそうです。
そして、餅をこすりつけ御室内の神像にお神酒をかけます。
そうしているうちに朝日が昇り「ご来光」を拍手で迎えるそうです。
岩木山は古くから津軽に住む人々の信仰の山として拝められてきました。
それは、今もなお津軽の人々心に根強く残り、「お山参詣」というお祭りを通して、一年の幸せを願うためたくさんの人たちが岩木神社の鳥居をまたぎます。
津軽に住む人達にとって岩木山とは、やはりきっても切れぬ、そんな深い絆を感じさせてくれるお祭りなのです。
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