今日和、new_rockです(^▽^)ノ
今回ご紹介するのはこちら!
第29番札所
沖館観音堂
沖館観音堂の創建は延暦10年(791)。坂上田村麻呂が東夷東征の際、社殿を建立し歓喜天像と十一面観音を祀り戦勝祈願したことが始まりと伝えられています。
一時荒廃しますが永仁2年(1294)に知慶和尚が再興、文亀3年(1503)には一道坊全賢(修験者)が神明宮を勧請し神仏混合となります。天正3年(1575)、当時の領主津軽為信が大光寺城攻略の戦勝祈願をしたところ見事念願成就し、感謝の意を込めて「如意輪観音画像」 を始め鏡や祭具を奉納し社殿を再建しています。慶長13年(1608)火災により多くの社殿、社宝、記録など焼失し「如意輪観音画像」だけは奇跡的被害を免れています。その後も津軽家から庇護され安政6年(1859)には12代藩主津軽承昭が厨子を奉納しています。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され神明宮となりましたが、神仏分離が薄まると再び境内に沖館観音堂が建立されました。
上記にも掲載されておりますが、津軽為信が南部氏と対立し津軽統一の為各地で激戦を展開していた所、沖館は戦略上重要な所でした。為信が大光寺城攻略の為、沖館観世音に100日間の祈願を行ったのも、観世音のご加護と共に、この地の戦略拠点として重視したからなんでしょう。ですが、今の境内は400年前の戦乱の事など想像出来ない程静さで満ちています。
左側は木々が聳え立ち、運が良いとリスに会えます。あっ、リスに会えました(笑)境内をチョコチョコ歩き回る愛らしさと、走り去る速さは可愛いの一言!
鎌倉の佐助稲荷の境内のリスは人馴れしていて逃げませんが、ここ沖館のリスは人を認識すると風の様に逃げてしまいますので、脅かさないようにそっと見守ってあげて下さいね。
左の写真ですが、境内より下の方に溜池があり、その中心にお社がありました。多分水の関係から、龍神様なのかな?と勝手に想像して見ておりました。何か探検気分でわくわくします(笑)
ご朱印ですが、近所の民家で押してもらえます。広いお家ですので、なかなか声が届かず時間がかかりましたが(笑)焦らずのんびり!それもまた良しですよ!
ご詠歌
霧霞曇りて見ゆる沖館の 祈る心にはるる薄雲
では、次回「第30番札所」でお会い致しましょう!
1:久渡寺(上・中・下) 2:多賀神社 3:聞求寺 4:南貞院 5:十腰内観音堂
6:湯舟観音堂 7:北浮田弘誓閣観音堂 8:日照田観音 9:見入山観音堂
10:円覚寺 11:下相野観音堂 12:蓮川観音堂 13:川倉芦野堂
14:弘誓寺観音堂 15:薄市観音堂 16:今泉観音堂 17:春日内観音堂
18:海満寺 19:義経寺 20:高野山観音堂 21:鬼泊巌屋観音堂
22:正覚寺 23:夢宅寺 24:入内観音堂 25:松倉観音堂 26:法眼寺