どうもgakutinn3でございます。
県内の魅力あふれる歴史や文化について紹介して4回目となる今回は、
八戸市南郷区島守にある
南郷歴史民俗資料館に行ってきました。
資料館の副参事 古里 淳さんによる解説と共に見学してきましたので御覧ください。
はじめに私の目に止まったものがこちらです。
明治、大正、昭和初期に使われていた教科書や書物などですが、
全部触ることができるんです!!
めくって読むことも可能です。
すごく感動しましたが・・・
・・・ん〜ん
学のない私には活字ばかりでムズい⤵
次は、館内の一番の展示である
青い目の人形「メリーちゃん」です。
青い目の人形について詳しい事を知らなかった私の為に、古里さんが丁寧に説明してくださいました。
青い目の人形とは
昭和2年(1927)日米親善のため、アメリカから日本へ約12,000体の人形が送られました。
その人形は全国の小学校などに配られました。
同じ年にアメリカからの人形のお返しとして、日本から(各県1体づつ)もアメリカに向けて人形を送りました。
アメリカからは、日本の「おひなさま」に間に合う為にと昭和2年1月に第1陣が横浜港に到着。
日本からは、「クリスマス」に間に合うようにと、11月10日に日本を出発したそうです。
「青森睦子さん」という人形が送られました。
しかし、昭和16年(1941)に太平洋戦争が起き、日本とアメリカは敵対関係となり、アメリカからの人形は焼かれたり、壊されたりしてほとんどが処分されてしまいました。
現在、全国で残っている青い目の人形は約300体。青森県内には9体ほど残っていて、八戸地域にはこのメアリーちゃん1体だけが残っているそうです。
その他にも、色々なものが展示しています。
資料館の近くにある世増(よまさり)ダムになる以前の集落の様子を表したジオラマ
戦争に関するもの
葉たばこの産地ならではのもの
昔の家電製品やおもちゃ
ホーロー看板
などなど
懐かしい物、私が知らない物など沢山展示していました。
最後は、私が個人的に気になった展示です。
ぱっと見てはわからないのですが、
戦時中に作られた要塞がこの島守地区に沢山存在するという資料です。
上の画像は、要塞の入り口の写真と見取図です。
八戸永久築城計画
太平洋戦争時、米軍の上陸想定地のひとつが八戸でした。
そこで、本土決戦に備え、八戸永久築城計画がたてられ、昭和19年10月から、館・是川・島守地区に、100基以上の要塞が建設されました。
要塞造りには、小学校高学年から動員され、コンクリートの材料にする砂や砂利を運びました。寒さの厳しいなか、八戸東高校や千葉高校の女学生なども、湊のセメント工場から建設地まで、ソリでセメントを運びました。
コンクリートの厚さが1m近いものもあり、どれも頑丈な造りでした。
この後、古里さんに実際の要塞に案内して頂きました。
などなど
南郷歴史民俗資料館は色々なものが展示してあり、触れられるものがあったり、館内の撮影もOKですし、スタッフの方々も快く対応してくれるなど大変おすすめの資料館です。
是非一度足を運んでみてください。楽しかったです♪
〒031-0202
八戸市南郷区大字島守字小山田7番地1
TEL.FAX 0178-83-2443
時 間/ 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/ 月曜日(第一月曜日、祝日は除く)
祝日の翌日、年末年始(12/27~1/4)
入館料 一般 大・高校生 中・小学生
個人 150円 100円 50円
団体 100円 50円 30円
(団体は20人以上)
※市内の小・中学生は無料。
高齢者(市内の65歳以上)、障害者は半額。
朝ドラの「ひまわり」で、戦後、同じ教科書を使いながらも
「これから先生が言う箇所を墨で塗り潰して下さい」という
シーンがあり
「それは私自身が墨で塗り潰されているような気持ちだった」
という井上真央の台詞を思い出しました。
軍服や婦人部の幟・・・重みを感じます。
さほど遠くない場所にこんなにも多くの資料が残されていたなんて。
一度訪ねてみようと思います。ありがとう。
marino
2011.09.10
marinoさん コメントありがとうございます。
私も実際に青い目の人形に関する資料などを拝見して、
戦争からは何も良い事が生まれないのだと強く思いました。
スタッフの方の説明を聞きながら見学すると、
より一層魅力ある展示物になると思います。
この資料館がある島守地区には、
他にも沢山観るところがあるので、
是非足を運んで実際にご覧いただければと思います。
gakutinn3
2011.09.12