魅力No.1948


青森の魅力 meets 矢口監督 Vol.4~編集後記(すきとおる編)

「青森の魅力 meets 矢口監督」(Vol.1~3)は、いかがだったでしょうか。
ここからは「編集後記」ということで、取材にかかわった各人が、今回の取材を通して感じた事や伝えたい事を自由に書いていきます。今回は、すきとおるが担当します。

■取材に関して

私は今回、インタビューと文章、構成全般を担当しました。
矢口監督の取材のお話を編集室からいただいた時に「これは!」と思い、真っ先に手を挙げました。その理由は…

以前、矢口監督にお会いしているからです!

東京の出版社に勤務していた1994年の3月。矢口監督の劇場デビュー作『裸足のピクニック』の上演&舞台挨拶がありました。ぶしつけながら、映画上映後に監督の写真を撮らせていただきました。それが、監督との最初の出会いでした。
そういった経緯もあり、編集室から「インタビューを一任します」と言われました。
インタビューの質問事項は、あらかじめ決めておき、Word文書にしてプリントアウトしておきました。全部ではなくとも、だいたい答えてもらえれば…という思いでした。

■監督と実際にお会いして

先に行われた舞台挨拶で、矢口監督の温厚な人柄に感銘を受けた私達。監督とのインタビューは、緊張感というよりも、なごやかな雰囲気の中で行われたように感じました。
監督は本当に優しい方で、インタビューが不慣れだった私の質問に対しても、真剣なまなざしで、丁寧に答えてくださいました。

インタビュー中は、監督の話の展開が面白くて、ついつい聞き入ってしまうほどでした。『スウィングガールズ』の思い出話が盛り上がってしまい、編集室スタッフから「そろそろ『ロボジー』のほうへ…」と耳打ちされてしまうほどでした。
(数多くの矢口監督へのインタビュー記事の中で『スウィングガールズ』について多く書かれているのは、きっと「青森の魅力」だけです!(笑))

そんな状況でしたが、こちらが用意した質問事項には、ほとんど答えていただきました。予定時間を5分ほどオーバーしたのですが、本当に楽しいインタビューになりました!

■記事作成時のウラ話

楽しかった取材の後は、時間のかかる作業に着手する事になります。
それは、記事の構成・テープ起こし・文書作成・写真の位置合わせです。

作成にあたって、まず「順序」にこだわりました。「Web記事というものは、上から下にスクロールして、一方通行で読み進んでいくもの」という前提条件をつけました。なので「最初に、何を読んでもらいたいか」を重要なポイントとしました。
Vol.1はインタビュー実現のいきさつを、Vol.2は監督インタビューなので「監督プロフィール」を、Vol.3は新作映画についてのインタビューなので「『ロボジー』のストーリー」を、それぞれ導入部分に置きました。モチベーション(期待感)をキープして、後につづく“監督の言葉”を読んでいただくためです。

次は「テープ起こし」に時間をかけました。これは音声を聞き、そこから文章を書き起こす(入力する)作業です。けっこう地味で時間のかかる作業です。その時に「相手の言葉のニュアンスを変えてはならない」ので、細心の注意を払いました。

あとは、写真の選定にこだわりました。撮影を担当した たがまぁさんから、文書作成前にあらかじめデータをいただいたのですが、その際に「選定はお任せする」ということで合意したので、こちらのイメージで、文章に見合う画像をセレクトしました。どの写真もとても素晴らしく“すべて使いたい!”と思うほどでしたが、構成の都合上、掲載枚数は抑えさせていただきました。

こうして上記の作業を、各回2~3日(1日あたり5時間程度)で行いました。
Vol.1の掲載は若干遅れたものの、その後は編集室のスケジュールに沿う形で公開が進み、1月6日にすべてのインタビュー記事がUPされました。

■記事作成を終えて

映画『ロボジー』の公開までに記事をすべてUPする事が出来て、ホッとしました。

何より嬉しかったのは、Vol.2とVol.3の原稿を入稿した後、東宝さんから
「修正不要です!これで大丈夫です!」と言われ、一発でOKをいただいたこと!
本当に嬉しかったです!

この事は「自分は、まだ編集者としてやって行ける!」という自信につながりました!
そして「もう一度、編集の仕事がしたい!」と、強く願うようになりました!

魅力編集室の皆様と、東宝のスタッフの皆様に感謝します!

■最後に

先日、ワーナーマイカルシネマズ弘前で、映画『ロボジー』を観に行きました。
robo-g-poster
映画館の脇に掲示されている『ロボジー』のポスター

内容は言えないのですが…奇想天外な面白さと、ジーンとする感動がありました!
普段「あまり映画を観ない」と言う方にも、是非観ていただきたいなぁと思います。

映画を観終わって…
「自分は、スゴイ人にインタビューしたんだなぁ…」
心の底からそう感じながら、映画館を後にしました。

矢口監督ならびに今回の機会を与えてくださった皆様、そして取材に同行した皆様に、心より感謝致します!

次回は、写真撮影を担当された、たがまぁさんの「編集後記」です!

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