魅力No.1768


がんばろう東北!~支えるぞ津軽!~被災地復興に向けて

2011年6月5日(日)。りんご娘の被災地復興支援活動のお手伝いを兼ねて、岩手県陸前高田市に同行した。


今回の復興支援活動には、りんご娘の他、「巨大アップルパイギネスに挑戦する会」の皆さんや、津軽三味線演奏家・渋谷和生さんとその一門「和三弦会」の皆さんなど、総勢50名以上の人たちが参加。

早朝4時に大鰐ICを出発し、陸前高田市に到着したのは8時過ぎ。徐々にバスの窓から見えてくる光景に、言葉を失ってしまう。


今まで、自分がテレビや新聞、ネットから得た情報なんて、フィクションにしか思えなかった。あまりにも悲惨で、あまりにも想像を絶していて。

この光景を目の当たりにした時、正直な気持ち、今回の復興支援活動に大きな疑問を抱いた。こんなところでりんご娘のライブや津軽三味線の生演奏、巨大アップルパイのふるまいをしたところで意味があるのだろうか、と。そして自分は、それをどんなふうに伝えればいいのかと。
皆目見当がつかなかった。初めて目の当たりにした、圧倒的に苛酷な現実の前に、無力感にさいなまれるばかりだったのだ。しかしそんな絶望は、避難所のひとつで今回の目的地である長部小学校を訪れ、現地の人たちと触れ合っていく中で、徐々に失せていった。



被災者の皆さんは、我々の到着を大歓迎してくれた。温かく、快く迎えてくれた。何よりも勇気づけられたのは、現地の子どもたちが明るい笑顔で遊んでいることだった。


りんご娘が子どもたちと触れ合う。彼女たちもまた、子供たちから勇気をもらったのかもしれない。



りんご娘たちからのコメント

「陸前高田市まで来た時、それまで見ていたごく普通の景色が突然変わり、町が無くなったのを見て、すごいショックでした。
町の元の姿が分からないので、本当にそこに町があったとは信じられない思いでした。
現地の方に受け入れてもらえるかとても心配でしたが、笑顔で迎えてくれて、初めて会ったとは思えないほど温かく接してくれたことが、何よりもうれしかったです」

あっという間に仲良しになっていく、りんご娘と子どもたちを見ていて、さっきの絶望は完全に、消え去った。



津軽三味線生演奏が始まった。岩手の地に鳴り響く、津軽の魂の音に、現地の皆さんは大人も子供も、一様に聞き惚れている様子だった。



「津軽三味線に触ってみませんか?」そんな呼びかけに、我も我もと手が挙がる。初めて触れる、本物の津軽三味線に、興味津々のようだ。



続いて、りんご娘のライブが始まる。青森県のご当地アイドルのことを知っている人たちは、現地の皆さんの中にはほとんどいなかった。にもかかわらず、会場である体育館にいた全員が、彼女たちの熱唱と一体感を持って、ライブを完成させていた。


「あなたたち何歳なの?」「よくこんな所まで来てくれたわ、ありがとう」「また来てね、約束だよ」そんな言葉が、りんご娘たちを包んでいた。



体育館の外では巨大アップルパイが焼き上がり、嶽きみが香ばしい香りを漂わせ、お茶やコーヒーのふるまいが始まっていた。列を作っていた皆さんは、実際にパイや嶽きみを口にして、口々に「美味しい」と言っていた。




りんご娘もパイを配り始めた。笑顔で受け取る子供たち。サインや記念写真もせがまれていた。




りんご娘の新曲「トレイン」の歌詞の一節に、こんなくだりがある。

“先の見えない時代の中で 走り出す勇気が欲しい
キラキラと輝く 未来の自分へと 思いと行動で 変えてやるさ”

東北は、必ず復興する。キラキラ輝く未来が、きっとある。その想いが確信できる光景が、自分の目の前に広がっていた。

15時近くとなり、撤収の頃合いとなった。最後は子どもたちと参加者全員が一緒になって、記念写真。


いつかまた、この地を訪れて、今回触れ合った人たちと再会したい。その想いは日に日に、強まっている。

今回、この活動に同行させてもらって気づいたことは二つ。
ひとつは、実際にその場に行かないと分からないことがある、ということ。もちろん、誰もが実際に被災地に行けるわけではない。だからこそ「伝えること」がとても大切になってくるのだろう。
このレポートが、どれだけ自分の見たこと、感じたことを伝えきれているかどうか、自身は無い。でも、とても貴重な機会を頂いたことに応えるため、少しでも役に立てればいいなと、願ってやまない。

もうひとつは、青森県、少なくとも弘前市や津軽地方は、あまりにも恵まれているということだ。震災の被害は軽微なものだった。その幸運をかみしめながら、東北復興のために弘前市が、津軽が一丸となって立ち上がることは、とても大切なことだろう。
震災直後、弘前市の葛西市長はいち早く、弘前城桜まつりを通常通り開催することを宣言した。この発表の直後、全国から批判が相次いだと聞く。
でも結果は、素晴らしいものだった。被災地の人たちが弘前城桜まつりに招待され、その目を楽しませた。桜まつりの収益の1/3は、復興支援活動の義捐金として活用されている。


「がんばろう東北!~支えるぞ津軽!~」
この言葉の意味が、初めて理解できたように思えた。

本当に貴重な経験をさせて頂き、何よりも自分自身のためになったと思う。誘って頂いたRINGO MUSICさんに感謝の言葉を申し上げます。

最後に、今回のりんご娘の復興支援活動の様子は、去る6月18日(土)に放映された「りんご娘の産地直送☆青森最高!!」(青森朝日放送)でも詳しく紹介されました。この放送は6月25日(土)25:25~25:55に再放送されますので、関心のある方はお見逃しなく!

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