gakutinn3でございます。
県内の魅力あふれる歴史や文化について主に展示施設などを紹介しているのですが、今回は番外編として十和田市立新渡戸記念館で定期的に行われている
新渡戸塾に参加してきましたので、その様子をご紹介したいと思います。
新渡戸塾について詳しくは以前掲載しましたので御覧ください。
私が地域の歴史や文化に興味を持つきっかけとなった新渡戸塾ですが、月1回位の割合で開かれています。
内容もとても豊富で【講演】【交流】【展示】を基本として、
「新渡戸家や地域に関する歴史や文化などから学び、自分の今後に活かそう。」
という目的で行われています。
今回は伝統文化を地域の人達から「体験」「学習」「伝承」しようという地域交流体験をメインとした「しめ縄づくり」に参加してきました。
お正月の恒例行事としてわらで作ったしめ縄を飾る風習はありますが、便利になった現在は、お正月シーズンになればどこの小売店でも購入可能なものです。
昔は当たり前のようにしめ縄は各自で作って飾っていたそうです。
伝統的なしめ縄とリース風の正月飾りの二種類を作成することができました。
実際に一人でしめ縄を作ろうと思っても、しめ縄づくりを初めての私には、なにをどうやっていいのか解らないまま、とりあえず見よう見まねでやってみました。
しっくりこない。
全然うまくいかない。
講師の小笠原さんの手元を見ても手を合わせながら、わらを擦りあわせているようだけど、なにをどうしているのかハッキリとは解らない。
んん~。
やっぱり直接聞いて教わろうと思いました。
「これだば、ダメだなぁ~」と言いながら私が作ったものをほぐしはじめました。
しめ縄を作る際の重要ポイントは「わらの縒り(ヨリ)方」だそうです。
手を合わせながらねじりあげていく作業に、経験の差がでています。
小笠原さんはとても簡単そうにやっていましたが、やってみると結構難しいです。
わらの長さが足りなくなったら、途中で継ぎ足しながらねじっていきます。
しめ縄は、通常左巻きと決まっているそうですが、講師の小笠原さん曰く「あまり気にするな、どっちでもいいよ」と言って、参加していた方々は笑っていました。
そんなこんなで完成しました。半分以上は小笠原さんに作ってもらいましたが・・・。
他の参加者の方に「立派な龍を作ったてば~」「あんた作ったのうめぇ~なぁ」などなど沢山声をかけて頂きました。
でも・・・「自分で半分も作ってないです。」
他の方々も様々なしめ縄を完成させ、多くの方が楽しそうに自分の作品や他の作品を拝見していました。
今回新渡戸塾で行ったしめ縄づくりは、地域の方による伝統文化の伝承と交流を体感できた素晴らしいイベントでした。
今後も新渡戸記念館では、知っていそうで知らない地域の歴史や文化などやその他にもいろいろな事を学べる新渡戸塾を定期的に開催していますので、十和田市やその近郊に住んでいる方などお時間がある方は、是非とも参加していただきたいです。
詳しくは→新渡戸記念館HP