魅力No.2310


高校生パフォーマンスライブ

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高校生パフォーマンスライブ vol.6が、2016年2月7日(日)に三沢市にて開催されます。

このイベントは、企画から演出、出演まで、すべてを高校生が中心となって手掛けるエンターティメントです。市民団体「Resonance(レゾナンス)」が主催、ライブのプロと共に高校生をサポートしています。

このイベントの発端は、平成22年に開催された「パワフルAOMORI創造セミナー」の実践活動として、実施されたもの。
この1回目のイベントに関わった佐々木さんが、「このライブは1回で終わらせるべきではない!」と立ち上がりました。
そして、市民団体「Resonance(レゾナンス)」が設立されたのです。

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今年で6回目を迎えるこのライブは、キャリア教育としても大きな反響を呼んでいます。
その背景を知るために、市民団体「Resonance(レゾナンス)」にインタビューしてきました。

 

※:Resonance:R、魅力特派員:S

「高校生パフォーマンスライブ」とは?!

R 「高校生パフォーマンスライブ」は、高校生が自分を表現する場です。
高校生が自分自身を表現したり、発表する場というのがとても少ないです。この年の頃は、一番自分と向き合い、色々な想いをめぐらす時期であり、自分を表現して発表するという経験は、これから社会へ出る前、これからの人生になんらかのよい影響があるのではないか、と考えます。

S 大人となった今、高校時代を思い返すとそうですね。多くの高校生は学校という小さな世界で、あれやこれやと悩みや想いをめぐらせ悶々としていますよね。

R 高校生の頃に、ちょっと1歩前に出ていると、社会に出ても入りやすかったりすると思うんです。ボランティアなどで体験したことで、人生が変わったり、できるだけ多くの経験が必要だと考えています。大人の私たちが、そういう場を設け、子どもたちとちょっと関わるだけで、これからの社会もよくなると思うんです。ここが社会教育のスゴイところなんです。

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 事前の打ち合わせ。みんな真剣に参加しています。

社会が高校生を育てる?!

S 「社会教育」難しいキーワードですが、、、。

R よく「キャリア教育」といわれますが、これは「生き方教育」なんです。言葉では難しく感じてしまいますね。しかし、それは簡単なことなんです。

○地域と人との関わり
私達は、親でもない、先生でもない、高校生からすると、このパフォーマンスライブで知り合ったおばちゃん、おじちゃんですが、関わるうちに誰に相談したらいいかわからなかったコトをすっと相談できて解決できたり、私たちも子どもたちと仲良くなって仲間になっていきます。時をかえて、街でばったり会って「こんにちはー!元気~?」と声かけてくれるので、とても嬉しいです。普段話さない内容がここでは飛び交い、高校生も大人もとても刺激的な空間になっていると感じています。
また、地域の人と高校生が触れ合う機会はあまりないと思いますが、街へ出て行って、ポスター貼ったり、声をかけたりして、人とのつながりができ、自然と地域の人が経済を支え、元気にしていることを体感することができると思います。

○夢、希望をしっかり持つ
このパフォーマンスライブでは、専門家の指導の元、運営していきます。
企画はもちろんのこと、照明・音響、パフォーマー、それぞれのプロが集って高校生に指導し、学園祭とは違うレベルの高いライブを開催します。
こうしてプロの仕事を目の当たりにすることで、自分の人生観を持ってもらえるのではと思っています。東京へ行かなくても、地元で頑張っているプロを見たり、話を聞いたり、どこでも自分の夢や希望がかなえていける、そう感じてもらえるといいなぁと思っています。
現在、離職率が高いことが非常に問題となっています。社会へ出る前に自分の人生観を持ち、努力する大切さを知っていれば、「離職」という選択をしないことも可能なのではないでしょうか。

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 前日のセッティング。プロから指導を受けて作業します。

S んー!まさに!高校生の頃だと大人と関わる機会は、学校の先生が主ですが、注意されたり命令されたりとなんとなく反抗心が出てしまいますが、この「パフォーマンスライブ」を通して、大人が働く姿を見ることは、ものすごい新鮮で影響を受けるのでしょうね。

R そうなんです。もちろんできなくて怒られたりという経験も必要だし、出来た!という自分を認める機会でもあり。世代を超えた大人との共同作業をすることで、高校生に職業観や社会観を身につけさせ、次代の地域を支える人材として育成されていくと考えています。

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 舞台のセッティング。最終チェックも欠かせません。

高校生も大人も一緒に成長?!

R 出演者、スタッフ(音響、照明、ディレクター、司会)は全て高校生がやります。もちろん、高校生だけではできないので、大人がサポートします。パフォーマーや音響、照明など、プロが入っています。

S 照明器具や音響なんて見たこともないし、プロの方に会う機会もないので、とても貴重な体験ですね。逆に、大人になった私達も、高校生と触れ合う機会がないので貴重な体験?

R そうなんです。実際、このライブに関わったことで、音響の専門学校に進んだり、司会をきっかけにバスガイドになったり。興味を持ってくれた子たちがプロとなって有名になっていったら・・・と夢も膨らみます。
また、このライブに関わった大人も男女共同参画へ目覚め、イクメン・カジダン講座を企画・運営など、共に成長しています。

S パフォーマンスライブのポスターも、ライブ卒業生が描いているとか?

R はい、第1回に参加してくれた野坂さんが、第2回目から毎年描いてくれています。このライブの目的の一つとして、将来的に、卒業生たちがResonanceの一員となり、このライブを運営していく流れを作っていきたいと思っています。現在も各地から卒業生がかけつけ、高校生の指導にあたっています。今すぐの参加はムリだとしても、進学や仕事、子育てがひと段落した時や、おじいさん、おばあさんになった時でもResonanceとして続けて行ってもらえたら、これ以上ない喜びです。

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 大事なリハーサル。

今回のパフォーマンスライブについて

S 今回はどんな構成になっていますか?

R 今回のパフォーマーは、バンド、歌、バレエなど、いつもそうですがなんでもアリです。過去には、演劇や手品も披露してくれましたよ。
今回は高校生パフォーマー10団体、高校生スタッフ約10名、大人約15名で構成しています。

高校生たちは、事前打ち合わせ、前日6日の準備、リハーサル、本番7日と頑張っています。もちろんみんな初心者です。この数日間で大きく成長していますよ。

S スペシャルゲストに「The Trinity Voice」さんがいらっしゃいますね!

R 毎回、地元で活躍しているスペシャルゲストをお迎えしています。ライブしてもらうのはもちろんなのですが、プロと高校生のトークセッションがあります。プロから直接、今まで頑張ってきたことや今考えていることを聞けたり、高校生からの疑問などに答えてもらいます。なかなか伺うことのできない話なので、私たちもとても楽しみにしています。

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 緊張の本番です!

Resonance(レゾナンス)について

S 団体名にはどんな意味がありますか?

R 「Resonance=共鳴・共振」の意味があります。地域・人・あらゆるところに共に歩んでいきたいです。
今後の活動もぜひご期待ください!

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この「高校生パフォーマンスライブ」の背景が、社会問題の解決とは想像つきませんでした。自分の高校生時代を思い返すと、こうした大人との関わりがあったら、人生観は確実に変わっていたな~と感じます。
そして、「高校生パフォーマンスライブ」に参加したいなーと思う高校生の方、毎年年末年始頃に案内をするので、Resonanceまでお問い合わせください。
もちろん、大人や大学生でスタッフとして参加するのもOKです!
(2015年度は締め切りました)

ということで、2016年2月7日(日)本番、高校生の頑張ってる姿をぜひ見に行ってみてください!

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【Information】
■日時 2016年2月7日(日) 13:00~
■場所 三沢市公会堂小ホール
■料金 入場無料
■お問い合わせ Resonance(レゾナンス) 070-5629-5679
■Facebook 高校生パフォーマンスライブFacebook

※三沢市協働のまちづくり市民提案事業です。
※県民カレッジ認定講座

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