魅力No.2304


三沢のMOMO &長堀晶夫妻、米国ニューヨークの大舞台・カーネギーホールに立つ!

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三沢を、日本を飛び出して、
MOMOと晶、カーネギーホールに立つ!

クラシック界では、世界の檜舞台として君臨するといわれるアメリカ・ニューヨークの「カーネギーホール」。ここで今月16日に三沢市出身のシンガーソングライターMOMOと浅草育ち三沢在住のプロドラマー長堀晶が出演するという情報を聞きつけ、渡米前のお二人にインタビューをしてきました。

MOMO「11月16日にニューヨーク・カーネギーホールで開催される花と音楽の祭典・カジキズ・アーティスト・ショーで歌います。」

「日本の文化の一つであるお花と、音楽を通して行う国際交流をテーマとしたチャリティーイベントです。」

― 出演のきっかけは?

MOMO「きっかけは私の音楽を聞いて下さっていた方が、イベントの主宰だったんです。カーネギーホールに出ませんか?と聞かれて、最初は、ん?カーネギーって、あのカーネギー?って戸惑いましたが、二つ返事でOKしました。」

― 本当は今年の1月に立つはずの舞台だったんですよね

MOMO「そう。あのときは、ニューヨーク史上最大のストーム、つまり嵐がきたんです。現地でこれからリハーサルって時にストップがかかったんです。」

― 史上最大というのがすごさを物語ってますよね。
  やっぱり悔しい思いはありましたか?

MOMO「あの時を振り返ると、中止って言われた時、悔しいという感情ではなかったように思います。感情としては、「えっ!?」って鳩が豆鉄砲喰らった感じ。なぜなら、カーネギーホールという、テレビでしか見たことがなかった聖地に、自分が立てる事に実感がなかったんです。夢のような話ですから。だけど実際に会場を見て回ったりした時に、「ああ、ここで歌うはずだったのか」と感じはじめ、「よし!リベンジはこうしよう」「自身がこういう風にならなければならない」という目標が明確に定まりましたね。」

― なるほど。逆風を向かい風ととらえるあたりMOMOちゃんらしいですね。
  当日の曲のラインナップなどはもう決まりました?

MOMO「曲は、日本語・英語のカバー曲と、私のオリジナル曲を織り交ぜて行う予定です。来場者は、現地に住んでいる日本人の方も多いので、ちょっと懐かしい感じとか、ふるさとを思い出すような選曲にしたいなと。具体的には、お花のイベントなので沖縄の「花」と、英語の曲として「Lovin'you」。オリジナル曲の中からは、「北風」「りんご」を。それと荒井由実さんの 「ひこうきぐも」も候補に入れています。」

「あ!忘れちゃいけない、世界初の青森ヒバカホンがニューヨークに登場します!」

― 青森ヒバのカホン?

「以前から青森の名産材である青森ヒバを使用したカホン(打楽器)を製作したら面白いのでは!?と考えていたんです。新しい楽器として大舞台でアピールもできるし、青森に興味を持ってもらえるきっかけにもなりますからね。カホンという楽器は、ニューヨークの駅とかでもストリートミュージシャンが愛用してたりして、十分に世界的に認知されている楽器なんです。」

― 前回は青森ヒバカホンがなかったですもんね。
  そういう意味で言うと今回は自分たちが思い描くものをお見せできるのでは?

MOMO「そう、パワーアップしたものをご披露できると思います!」

― 今回カーネギーホールで歌うことに何か意味みたいなものを感じていますか?

MOMO「カーネギーホールの話って三沢に帰ってきてから舞い込んできた話なんです。もちろんキッカケは東京で作ってはいるんですが。どこにいても必要なら呼んでもらえるし、地方に居てもできることってやり方次第で沢山あるんだなって。だって今まで音楽活動してきて一番の大舞台ですもん。もしかしたらこの先ないかもしれないでしょ!(笑)伝えたいのは、そういう話が地方に居てもきたという点。三沢で音楽への夢を持っている子達にもつながるというか、希望になったら嬉しいです。」

地方でも音楽はできる
若者の夢を応援するMisawa Music Lovers

― 子どもたちというお話が出ましたが、
  お二人は音楽への夢を応援する活動もなさっていますよね

「はい、Misawa Music Lovers(以下MML)という団体を組織し、地域にいる人が世代を超えて出会って、若者が夢に向かって動ける環境づくりを行っています。というのも、地方で若者が音楽を志したり、真剣にそれを生業にしようと思うと、イコール「東京へ行こう!」って言うのがやはり課題としてあって。仮に東京へ行くとしても、もっと居住地域で過ごす時間を増やしたり、一度は都会へ出て行ったとしても、地元へ戻ろう!戻っても活動は出来る!って思ってもらえるような受け皿の必要性を感じまして。」

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― 今後の活動は?

「MMLとしては、当面はワークショップイベントをメインに動いていく予定です。直近では、帰国後12月5日に三沢市公会堂小ホールで第3回となる音楽ワークショップを開催します!今回は坂本サトルさんを始めとした5名の講師を迎えて、プロを目指す人だったり、自身のパフォーマンスを多くの方に見てもらいたい人に対してレッスンを行い、その成果をステージ発表という形で表現してもらいます。そのステージはプロレベルというか、本気で作り込んだステージになる予定です。座学的な学習だけでなく、何て言うか見たり感じたりすることで一瞬にして全部がクリアになっちゃう事ってあると思うんですよね。MMLが行う音楽ワークショップは、そんなワクワクやドキドキが詰まった予備知識がなくても楽しめる音楽学習イベントを目指しています。今回のイベントもたくさんの方に見て楽しんでいただきたいですね。カーネギーホール直後のMOMOライブにも注目して下さい!」

Iターン夫とUターン妻
二人が考える青森の良さとは

― とっても精力的に地域で活動されているお二人ですが、
  改めて地元の良さだったり、青森の良さってどういうところに感じていますか?

MOMO「私の場合は「離れてみて分かるふるさと」という感じ。三沢に居たときはなんとも思わなかった日常のコトが、都会に行ったら、周りに「えー!?」って驚かれたり感心されたり。そのとき気づいた。そっか!じゃあ、そういうところをアピールしていけばいいんだ!って。三沢ってすごいでしょ?って言えるようになったのは、やっぱり離れてみてからかな。」

― 地元へ帰ってきたことは曲作りにも影響していますか?
 

MOMO「そうですね、基本的には自分で体感したり感動したことを元に作っていますが、東京時代はいろいろと刺激的なもので、恋愛もそうだし、ライバルがいる環境もそうだし、そういうのをエネルギーに変えて詩を書いていたという部分もありました。だけどこっちに帰ってきたら自然の中にいるというか、木と風とか、いいなって思える。だから今は刺激を求めて書いてた時代とまた違う、自然体、等身大で書いていますね。」

― 晶氏はどうでしょう?

「僕は良い意味で「よそ者」なんですよね。大切にしていることといえばファーストインプレッション。「あ、いいな」と思うことだったり、ここなんでこんな風になっているんだろうってことだったり、感覚ってものを大事にしようと思っていて。思いがけずそこにヒントがあったりしますから。だからさっきの青森ヒバのカホンも、まずいいなって思って、それから自分なりのフィルターというか、自分の得意分野に引き込めないかとか、もうちょっとみんなが手に取れるものにならないか、というような切り口だったりを日々発見するのが楽しいですね。」

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― 晶氏はIターン者でしたね!浅草育ちの生粋の江戸っ子!
  そういう東京の感覚などを活かせそうなポイントはありますか?

「東京にも知り合いが多いので青森の良さを東京に紹介しますし、やっぱりめざせ東京!だけじゃなくて、「ここじゃなきゃできないこと」だったり「ここだけのもの」とか、そういう視点を大事にしていきたいですね。どこからの発信とか関係なくて、何がしたいのか?を明確にできさえすれば、その発信源は東京であるときもあれば、青森の方が好ましいときは青森で。そんな感じです。だから個人的には青森に来て選択肢が増えた感覚なんですよね。正直、東京から青森を見たときはすごい遠い所というイメージでした。中々行くこともないだろうなって。だけど移住してみて青森から東京を見ると、近いんですよ、これが。自分でも驚きです。」

― なるほど。結局目的だったり意思をどこに持っていくかで
  距離の問題だったり、場所の問題だったりというのは
  いくらでも覆せるということなんでしょうね。
  そうそう!距離といえば今遠距離でレコーディングされてますよね?

「あ!良くぞ聞いてくれました(笑)。実は今、MOMOの新しいアルバムを作っているんですが、濃いというか、ちょっと変わってます(笑)今回のアルバムはベスト的なアルバムで、これまでの活動を一まとまりにしたもので、「ああ、こういう風な作品を出してきたか!」と、うなる一品になります!(笑)」

MOMO「ベスト盤的ではあるんだけど全楽曲ほぼ歌詞も変えたり、歌い方も変えたり、同じ曲なんだけど、別物のような感じると思います。コピーみたいなものは出したくなかった、どうせやるなら今の自分を出したかったんです。」

― 今回のアルバムの監修は坂本サトルさんと伺っていますが?

MOMO「前々から交流があって。尊敬する先輩ミュージシャンだったし、お互い青森にいるし、なんか青森からお互い発信していけたらいいなとよく話していたのもあって、今回お願いしにいきました。」

「録り方にも新たなトライが入っています。」

MOMO「私たちにとっての新たな、ね。いつもレコーディングはスタジオに入って録るんですが、今回のメンバーは東京にいたり、宮城県にいたり南部町にいたり、みんながそれぞれの場所から録音してサトルさんに送ってまとめるみたいな方法をとっています。通称「遠距離レコーディング」と呼んでいます(笑)」

「関わってくれたメンバーはみんな自分の仕事の合間をぬってやってくれて。肉体的にはハードだったけども、精神的には楽しくて。だからテンションが高い音が入っていると思う。ガッツというか「やり抜くぞ!」っていう空気感の中でグアッ!て詰め込んだ感じなので、聴き応えはあると思います。」

― 楽しみです!ずばりタイトルは?

MOMO「wonderblue world(ワンダブルワールド)」にしました。「wonderblue」は「wonderful」と青森の「blue」を一語にしました。なんて青森は素晴らしいんだという想いと、青森でレコーディングしたものがなんて素晴らしい作品になったんだ!という想いを詰め込みました。12月リリース予定です。」

―ありがとうございます。では最後にカーネギーホールへの意気込みをお願いします!

MOMO「実は前回のカーネギー公演が中止になったときから身体トレーニングをはじめたんです。身体の中の見直しから行ってきたので万全の体勢で臨みたいと思います。」

「僕はこの前の健康診断の結果が良かったので(笑)身体は大丈夫だと思います。個人的には国際交流として現地の方と交流を持ちたいという思いもあるんですけど、それだけでなく、三沢に居ながらにしてカーネギーホールへの切符を手にできたことを一つの成功事例と捉えて、今後の活動に活かしていきたいと思っています。頑張ります!」

MOMO「今までに無い緊張感が襲ってくると思うんですが、それ以上に楽しめるように頑張ってきたいと思います。それから青森のことを、MCだったり、ホールのロビーで紹介できそうなので精一杯推してきます。」

<編集後記>
行動派のMOMOと、理論派の晶氏。対照的な二人が考え抜いて作り上げるライブに、いつも魅了されてしまう。お互い故郷は違えど、東京と青森の感覚を自分の中でバランスを取りながら、常に新しいものを追求したり、実現しながら、音楽を軸にしたライフワークを楽しんでいる。いよいよ11月16日はリベンジとなるカーネギーホールイベント、翌12月5日には三沢市でのワークショップイベントと多忙な二人だが、作り上げる舞台は情熱に満ち溢れたものに仕上がっているだろう。

平成27年11月12日 取材 青森の魅力編集長・門脇寿英

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MOMO
青森県三沢市出身。2003年「ピジョンズミルク」として1stシングル「りんご」でメジャーデビューを果たし、これまでアルバム・シングル計7枚をリリース。2012年結婚を期に青森県三沢市へUターン。翌2013年、音楽活動10周年の節目として念願だった地元・三沢市公会堂でのワンマンライブを開催。元ピジョンズミルクのメンバー三上・佐々木による一夜限りの再結成も果たした。現在は、FM青森レギュラー番組、株式会社サンダイヤCM、三沢ケーブルTVのリポーターなど、多方面で活躍中。12月には坂本サトル氏プロデュースによるフルアルバムをリリースする。

HP http://www.momovoice.com

長堀 晶
1975年生まれ、東京・浅草出身。1996年、ドラマーの松永俊弥氏、佐藤強一氏に師事しミュージシャンとしての経歴をスタートさせる。RecordingやLiveTour、Media出演など、多くのアーティストの活動を幅広くサポートする。2012年結婚を期に青森県三沢市へ移住。現在は、アーティストのLive、Recordingサポートなど音楽活動のほか、地域発信のコンテンツ開発、観光マーケティングなど、県内発信による東京と青森のかけ橋を目指し精力的に活動している。また、市民団体「Misawa Music Lovers」の代表として若者と大人の交流の場を積極的につくっている。

HP http://www.akira-nagahori.com/


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